13価と23価の2種類あります
65歳以上の方におすすめです
肺炎球菌ワクチンは23価と13価の2種類があります。
13価ワクチン
任意接種のみ(補助なし)
13,000円(税込み)
23価ワクチン
A.定期接種(1回のみ補助あり)
補助対象になるかは、下のフローチャートで確認してください
B.任意接種(補助なし)
8,800円(税込み)
推奨される接種方法
13価を先に接種すると免疫効果が高まり、その後の23価を追加した時に、
より高い免疫が期待できます。
A. すでに23価ワクチン接種済みの方
23価(定期接種済) → 13価(23価接種から1年以上空けて任意接種)
→ 23価(13価接種から6ヶ月〜4年以内、かつ、
23価の接種から5年以上空けて任意接種)
B. 肺炎球菌ワクチン未接種の方
13価(任意接種) → 23価(13価接種から6ヶ月〜4年以内に定期接種)
名古屋市における高齢者肺炎球菌予防接種の仕組みが変わりました。(H26.10〜)
助成金が出るか、以下のフローチャートで確認して下さいね。
名古屋市民ですか? → いいえ → 全額自費での接種になります
↓
はい
↓
自費での接種を含め、肺炎球菌ワクチンの接種は →いいえ→全額自費での接種に
初めてですか? なります
↓
はい
↓
@65,70,75,80,85,90,95,100歳となる年度の方
A令和元年度に101歳以上になる方
B60〜65歳で基礎疾患のある方 →いいえ→全額自費での接種に
C65歳以上で上記@〜B以外の方 なります
↓
はい
↓
自己負担4000円で接種できます
この他、細かい決まりがありますので、詳しくは受診時に聞いて下さいね。
肺炎球菌ワクチンについて
明治から昭和の初期にかけての死因別死亡率の第1位は肺炎でした。戦後、抗生物質の開発が進んで死亡率は急速に低下しましたが、今また増えつつあります。悪性新生物(ガン)、心疾患、脳血管疾患の三大死因に次いで、肺炎の死因別死亡率は第4位です。割合でみても亡くなる方の約10%は肺炎が原因です。しかも、肺炎がもとで心筋梗塞、脳梗塞、心不全などの合併症を引き起す場合もあり、まだまだ怖い病気です。
そして、
肺炎で亡くなる方の95%は65歳以上の高齢者が占めており、他の病気で体力が落ちている患者さんや、免疫力が弱くなっている高齢者の方は特に肺炎に対する注意が必要です。
肺炎の原因には多くの種類があります。肺炎球菌のような細菌性肺炎、ウィルス性肺炎のほか、マイコプラズマ菌、真菌(カビ)といった微生物による感染性のもの、間質性肺炎のように非感染性のものも含めて広く肺の炎症性疾患を肺炎と呼んでいます。それぞれ症状や治療法が違うので注意が必要です。
しかし、
インフルエンザシーズンにおける細菌性肺炎では50〜60%が肺炎球菌によるものです。
この肺炎球菌は健康な人の口の中に常在していることが多いので、体力が落ちているときやお年寄りになって免疫力が弱くなってくると肺炎を引き起こします。
肺炎球菌ワクチンとは、肺炎球菌によって引き起こされるいろいろな病気(感染症)を予防するためのワクチンです。
肺炎球菌には90種以上の型があり、そのうちの23種に対してワクチンは効果があります。ただ、この23種類で実際の肺炎球菌感染症全体の80%を抑えることができます。従って、肺炎球菌以外の原因による病気(感染症)に対しては予防効果がありません。
しかし、グラフのようにインフルエンザシーズンにおける細菌性肺炎全体の50〜60%は肺炎球菌によって引き起こされています。インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンを両方接種することでインフルエンザシーズンの肺炎や死亡を抑えることができます。
肺炎球菌ワクチンはアメリカをはじめ世界の多くの方が接種しています。
接種対象者
65歳以上の方
心臓や肺に慢性疾患のある方
腎不全や肝機能障害のある方
糖尿病の方養護老人ホームや長期療養施設などの居住者
上記フローチャートの対象者の方
接種方法
23価ワクチンは皮下注射で1回接種です。
初回接種後5年間は効果が持続します。
接種後5年以内に再接種すると強い副作用が出ることがあるので
間違って打たないように注意して下さい。